運命

今日仕事してるあいだにお客様(以下:Yさん)との会話で、

 

今まで感じたことのない共感を得た。

 

 

先月お会いしたとき、

 

いつもはもうちょっと声のボリュームを下げていただきたいくらいのYさんが

 

明らかに粘り気のある黒いオーラをまとっていた。

 

花粉がやばいらしい。(私は花粉症ではない)

 

去年、愛して止まないワンちゃんを亡くしたことにはじまり、

 

加えて一人娘さんが結婚で家を出られたり、

 

親戚の娘さん(双子)の婚活が不安な件だったり、

 

色々重なって、とにかくオーラがやばかった。

 

 

そんな前回お会いしたときから一転、

 

今日は挨拶から別人のように明るかった。

 

どうやら新しい仔犬を飼い始めたらしい。

 

ペットの力っていうのは偉大だ。

 

 

Yさん、去年の春に先代のワンちゃんを亡くしていて、

 

亡くなったあとは本当に寂しくて…

 

とそんな話去年もしてたな、というのを思い出した。

 

というのも、

 

私の実家で飼っていた猫も去年の春に亡くなっていて、

 

そのお客様が去年飼い犬を亡くされて励まそう(個人的には同情だった)と思って

 

私の実家でも猫が…と話してたのでした。

 

 

最近、新しい仔犬が家族に加わったそのお客様。

 

『先代ワンちゃんが亡くなって早いもんで1年だわ〜、

 

4月26日だもの』

 

に付け加え、

 

『あれ、Oさん(私)もたしか去年猫ちゃん亡くされたのよね?』

 

と聞かれ、

 

「はい、去年の4月21日でした」

 

と応えると、

 

 

『やだぁ〜〜近いのね〜〜!同じときに哀しみを共感してたんじゃない〜〜つらかったわよね〜〜』

 

と。

 

 

 

誕生日じゃなくて命日が近いで盛り上がったのは、はじめてだった。

 

誕生と対義語でも、対義していいのか迷うところの命日だけど

 

ああ天命を終えても盛り上がれるんだなっとポジティブに思えて笑ってしまった。

 

 

Yさんのワンちゃんとうちの猫も、天国で実はよろしくやってて

 

「私4月26日なんだよね」

 

『えっ僕4月21日だよ!!』

 

(近いね!!!)

 

みたいになってるんだろか。

 

誕生日が近い、というだけで”運…命…”とちょっと感じちゃうのは不思議だ。

 

命日でも”宿…命…”って感じたりして。

 

 

死後は命日が話題になるんだろうな。

 

おまえも同じ年だよな?

 

いや、私は早亡くなりだから。みたいな。

 

歳をとるほど早○○がうらやましく感じるこの頃ですが、

 

人生一度きり。

 

最期は早亡くなりがいいな、じゃあ。